7月の清澄ギャラリーコンプレックス、EvanPenny、泉太郎、JustinSamson
清澄のギャラリーコンプレックス6階のKoyamaTomio /Evan Penny(7月28日まで)は面白かったです。樹脂で作られた作品で、皮膚のしみから髪の毛の生え方までまるで本物のような質感で、強烈な個性の人物または後姿が壁に平たくなって飾られています。樹脂を使った人の皮膚そのものという作品は今までも何人かの作家のものを見ましたが、エバン・ペニーのものは、そのデフォルメの仕方や個性のある顔、大きさなどでかなりインパクトがあります。ぜひ、お勧めです
hiromiyoshiiでは、
メインがJustinSamsonというアーティストの作品で、壁全体を含めてアーティストの世界になっていて、ヒロミヨシイギャラリーが好きそうな独特の雰囲気となっていました。この作家は、ケントヘンリクセンと同じJohnConnellyPresente(NYC)に所属するアーティストらしいです。
小部屋には松原壮志郎(山本さんのお友達)の作品でしたが、今までと作風が変わって綺麗な色使いのパターン様の絵等が展示されていました。このほうが売りやすい感じなのかな?
hiromiyoshiiギャラリーが今回は1階の倉庫部分を使って、泉太郎の作品展も行っていると聞きエレベーターを1階で降り、入り口方向とは反対に回りました。
エレベーターを降り、横のパイプ階段を上がって以前ヘンリクセンの絵を見せてもらった部屋のドアを開けると、目の前にテレビと水の入った瓶がおいてありました。
よく見ると、映像では、人が端から歩いてきて途中で空中を泳ぐような動作をします。それを正面から見ていると上手い具合に、瓶の水の中だけ泳いでいるように見えるのです。思わず笑ってしまいました。
さらに左手の倉庫入り口のようなドアーを入るとそこにも4-5点の映像があり、それも紙の人形と映像の組み合わせとか、チンパンジーのねじ巻きおもちゃが絵を描くとか、その発想がユニークでした。面白がって結構じっくり見ていてドアーを出たら、奥の椅子に座っている黄色いTシャツのお兄さんが声を掛けてくれました。受付台の奥の映像について、”笑いの映像ってありますよね。でもあんまり笑えなかったりして・・・。だから、どうって事無い物にも笑えると思って撮ってみたんですよ”と。
アーティストの泉太郎さん本人でした。
その映像は、カメラを持った泉さんが、どおってことない道に落ちているものや手すりや、街灯などを映しながら可笑しくて笑ってしまっている声が入っているものです。
でも、不思議なことに、それを見ていると見慣れたモノ達がなんだか変なものにも見えて可笑しいんですね。
固定観念で普通だと思っているもの、でも見方を変えるととても奇妙だったりして・・・。
泉さんは、先日水戸でやった夏への扉でも一部屋を使い映像を出していました。
梯子を上った上に映像展示があり、一万円札の福沢諭吉が笑ったり泣いたりしたのが記憶に残ってて、他にも色々楽しい仕掛けとユニークな映像で楽しんだことを思い出したのでした。
1 件のコメント:
映像で見せているのは実は作者の素直なこだわりそのものなのだと感じた泉さんの展示でしたね
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