テートモダンのDORIS SALCEDO
FRIEZE ART FAIRについても書きたいのですが、まだ写真の整理が出来ていないので、今回はテートモダンとWhiteCubeのHoxtonSquareのほうで行われていたDolis Salcedoについて書こうと思います。
Dolis Salcedoはコロンビアの女性アーティストで、家庭で使う椅子やベッドやドア、箪笥など使った作品で1980年代終わりから1990年代に名前が知られるようになった作家だそうです。
テートモダンでは、ユニリバーシリーズといって年1回8年間にわたってタービンホールを使って大きな作品を企画してきたそうです。
今回は正面玄関のタービンホールのコンクリートの床にヒビが入って、まるで床が割れてしまったかのような亀裂が端から端まで、始めは細く、次第に溝が深くなり亀裂も左右に及ぶという作品でした。
インスタレーション作品Shibboleth
亀裂の左右は、まさに割れたかのように凹凸があり掘り込んだとは思えません。
人種間の亀裂を意味するそうで、溝の内面には金網が張られていて、これも境界をあらわしているとか・・・。
そういう深い意味を知らなくても、入り口の所から細ーい亀裂で始まったものが次第に幅を広げて、タービンホールを縦断している様はその大胆さ(作成するほうも、場を提供するほうも)には、やってくれるね~!と嬉しくなってしまいました。
来年の4月6日までだそうですから、ヒビを埋める前にぜひロンドンへ行ってみてください。
WhiteCubeでは、主に家具を使ってそれらをコンクリートで固めた作品や靴を閉じ込めた作品が展示されていました。
壊れた椅子やアンティークの箪笥が組み合わさって、中に入れているレースの洋服ごとコンクリートで固めてあったりします。
初めは、地味なので強烈さはないのですが、見ているうちになんとなく不思議な気持ちにさせられます。
なんていったらいいか、突き放したような寂しさ、醒めた孤独感、過ぎ去ったもの、黙った我慢、それでいてなんとなく女性、そんな印象です。
WhiteCubeは写真が取れませんので、こちらで見てくださいね。
また時間を見て、追々他のギャラリーやアートフェァーについて書きます。
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