TateModern、もう一人の女性アーティスト:LouiseBourgeois
今回のテートモダンのExhibitionは、Louise Bourgeoisというフランスの女性のアーティストでした。
1911年パリ生まれ。1938年からNYCに住み、制作を続けています。現在95歳。
父親は男尊女卑の暴君で子供たちの家庭教師を愛人にし10年間同居していたなど家庭の混乱で15歳で家を飛び出し、彼女にとってアートは家族が求めるあらゆる感情的な生活から抜け出す手段だったそうです。
"The Destruction of the Father 1974”食卓における父親の暴君的な状態を示す作品
70年にわたる作家人生で、結婚、出産、子供の成長、そしてその後生きた時代によって、作品がガラッと変わります。
作品としては、作成年月が70年と長く、人生の流れと共に作品もどんどん変わっているので、これがブルジョアの特徴だというのは難しいですね。
木を使ったポール状の物や、家に半分埋まった人(家に縛られる女性を表している/写真は無し)、布で作ったカップルや人、金網の中に椅子やボロボロのタペストリーや鍵などなどが入れられた”セル”のシリーズ、性器を思わせる樹脂で形作られた立体、其の他沢山の作品が時代ごとに展示してありました。
そのエネルギーはどんどん強くなっていっているようです。
私達に馴染みがあるものとすれば、六本木ヒルズの大きな蜘蛛のブロンズ“ママン”でしょう。
東京の人なら写真を見れば結構知っているのではないでしょうか?
あの蜘蛛の作者がルイス・ブルジョアなのです。(と言っておきながら、私も今回初めて知ったわけで・・・)
テートモダン前にもありました。
インターネットの検索で出て来るブルジョワさんは、小柄なベレー帽をかぶった女性です。
物を作り続けるというのは、ただでさえ強いエネルギーを必要とします。
それなのに、男の子を3人も育てあげ、次々と作品を作り続け、その作品が見ている人に何かを感じさせる。
いい生き方だな。
同じ女性として、ちょっと自慢です。
1 件のコメント:
ロンドン NY が海を隔てていてもなんだか繋がっているように感じるのは アートの面白さや力を大切に思っている人が多くいるのと、共感し支援する企業がいることなのでしょうね 素晴らしいと思える作品に出会えたのも めぐり合わせということですね ロンドンのアートシーンは今後も注目!!
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