2008/03/21

久保田珠美・The song of a female deer―NYC



今回、NYCへ行った最大の目的は、久保田珠美さんがNYCで初めて個展をすることになったからでした。


昨年、レントゲンベルケでの”たからもののじょおうさま”という企画展で、彼女は小さいフィギュアー作品を50体くらい出していました。

ギャラリーの方が、この方は絵も描いていらっしゃるんですよといって、彼女の作品集を見せてくださって、その時から彼女の絵が気になってしまいました。


今回は、NYCのチェルシーにある"ATM gallery"と、
ソーホーの”ISE gallery"の二ヶ所での同時開催という個展でした。


ATM galleryはチェルシーの27th streetにあり、写真の左側の小さめなギャラリーです。
こちらは2008年2月29日から3月29日までです。





























ISEギャラリーはSOHOの555 Broadway、プリンス通りとスプリング通りの真ん中辺りにあります。
入り口のベルを鳴らすとドアーが開きます。珠美さんの企画展は入り口からも見ることが出来ますよ。
ドアー右手の大きなFemale deerが印象的です。
ISE Galleryの紹介には、
”久保田は、日常に潜む非日常的な世界を大胆かつ繊細なタッチ、鮮やかな色彩で描く日本在住の作家。
今回のテーマであるThe song of a female deer は、本来雌鹿にはない角に、身を守ったり攻撃したりする武器と同時に弱さの象徴、強くなりたいという願望の意味を込めており、deerに自分自身を投影しています。”と書いてありました。
2008年3月7日から4月19日までやっています。















2008/03/12

NYC-Guggenheim美術館 CAI GUO-QIANG展:蔡國強(ツァイ・グオチャン)

2008年3月2日からNYCへいってきました。

まずは、Guggenheim美術館での企画展のことを書きます。



以前、資生堂ギャラリーでこのブログにも書いたCAI GUO-QIANG蔡國強の大規模個展がちょうど開かれていました。



グッゲンハイムNYCは白い渦巻き状の建物で(現在改装中で外観は見れません)、
美術館に入るとロビーが吹き抜けの渦巻きの内側になっているのですが、そこに合計9台の白い乗用車が爆発しながら吹き上がっているように宙を舞っている作品があり、その迫力に感動してしまいました。







写真禁止のはずですが、皆、携帯やカメラでぱちぱち撮っていました。
私も何とか撮った写真を載せますね。

でも、正式サイトには影像でこの爆発風の電飾が光る所が見えますよ。



また、ロビーには映像作品で、タイムズスクエアーを爆発している車が走っている(合成)ものが流れ、ちょっとびっくりしました。

らせん状になった展示室には、爆発によって描かれた大きな絵画やいろいろな場所で行われた火薬を使ったインスタレーションのフィルムもかなり沢山展示してあります。

その他には、100匹くらいの実物大の狼が次第に流れるように飛ぶように繋がり、最後にガラスの板のところでぶつかり落ちて崩れている作品とか、


弓矢が無数に刺さった虎たち、同じく無数の矢が刺さった船、日本の海岸に埋もれていた木製の廃船の木組みと無数の白い陶器の割れた皿との作品、豚の皮(?)の膨れた風船のようなものが数十匹、空を飛んでいるものとか、木と金属で骨組みした彫刻の土台、多くは中国の農民とか役人とかいろいろな歴史的な彫像ですが、それに粘土を一部貼り付けたもの、ほとんど形になっているものなどが螺旋に通路に沿って何十体も置いてあったり、本当にいろんな作品が見られました。


5月28日までやっているということですので、連休に行っても見られますよ。

なかなか、あれだけの数の作品を一挙に見られることはないので、ちょうどよい機会でした。