久しぶりのロンドン・アート 1 The British Museum- Statue Philia
1年ぶりに、Frieze Art Fairを見るためにロンドンへいきました。
10月11日にロンドンへ到着し、日月はギャラリーがお休みなのでThe British Museum大英博物館へ行きました。
常設展示はもう目新しいものは無かったのですが、今回企画展Statue Philia(10月4日から来年1月25日まで)が行われていていました。
この企画は、AntonyGormley,DamienHierst,RonMueck,Noble&Webster,MarcQuinnの6人の作家による5つの立体作品が館内の5箇所で、常設の展示物と同時空間で展示されるものです。
モダンアートと古代のアートが不思議にとけこんで面白い空間が出来ていました。
まず、正面玄関を入ると来た人たちを祝福するように8.5mの羽を広げた天使が迎えます。
これはAntony Gormlyの作品Case for an Angel 1です。
シンプルで、でもとても荘厳で、エジプトやアッシリア、その他大英博物館にある古代の像とも共鳴するものがあるようです。
広い大英博物館の5箇所にあるので、その場所を示す地図を見ながら歩きます。
たいていは、人だかりがしている所がそうです。(ロゼッタストーンを除くと^^)
ロンミュエックは十和田の現代美術館に大きなおばさん像がありますが、金沢の現代美術館でも企画展、ありましたよね。人気ですね。
テーマで分けられたリビング&ダイイング生と死Room24にありました。グレートコートからも見えるので直ぐにわかります。
モワイ像の前でした。
大きな顔を持ったモアイ像の前に眠っている大きな男の人の顔。
下になった頬や口がゆがんで、近づいて見ても皮膚そのまんまでした。
MarcQuinnの作品は、ツタンカーメンを思わせる金色の女性像です。
古代ギリシャ・ローマの部屋にあります。
ケイトモスがモデルで、Sirenという表題はギリシャ神話の”歌声で船乗りを誘い寄せ船を難破させる魅力的な美女セイレン”だそうです。
Noble&Websterは、Tim NobleとSue Websterの二人。
セクシュアリティーやタブー、独自性、自画像という観点で、ダークでウィットにとんだオリジナルな作品を15年間ほど創り続けているそうです。
この作品も気持ちの悪い鳥の残骸のような塊にスポットライトが当たっているのですが、後ろの壁には作者二人の横顔がシルエットで浮かび上がっているというものです。
エジプト彫刻のルーム4の一角に突然現れました。
ちょっと不気味ですが、なかなかユニークで驚きもあり印象的でした。
さて、最後のデミアンハーストですが、それまで常設展示も含めかなり見て廻っていました。
地図に書いてある場所も通った気がするのですが、あった??っていうことになり、再度その展示室へ行って見ました。
すると、ありました~!
Room1はEnlightenment、18世紀ヨーロッパの書物などを入れる天井までとどく大きな棚が連なっているのですが、なんとその棚の数列にびっしりと色とりどりのどくろが並んでいるではありませんか。
おーっ、すごい・・・。
古い由緒ありそうな書棚に全てに異なる色彩を施したデミアンハーストの何十という髑髏が並んでいました。
大英博物館、やるな!って感じでしたね。
古いものと新しいもの、何だかまったく違和感無く、楽しい企画でした。
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