2007/06/30
2007/06/22
サボテンの花 (仙人掌って書くらしいです)
2007/06/19
Me and You and Everyone We Know―君とボクの虹色の世界
前から息子に薦められて、見たかった映画がありました。
ミニシアター系で、カンヌ国際映画祭やサンダンス映画祭などで数々の賞を受賞した作品だそうです。
ストーリーは映画のサイト(写真をクリックしてね)で見てください。
不思議な感じだけど、とても繊細な暖かさとちょっと面白いいろいろなことがあって楽しめました。
クリスティーンがリチャードとデパートの靴売り場であってから、彼のことが気になるクリティーンが靴売り場を訪ねて駐車場まで一緒に歩くことになった時、一度、じゃあねと別々の方向に分かれた後、再びクリスティーンがリチャードの車に乗り込んできたのです。その時とったリチャードの反応と気持ちが、私にはなぜだかすごくよく解ったのです。言葉では説明できないけど、感覚として自分と同じだとおもって、でも、こういう感覚じゃあない人には彼の言動は全く理解できないことに違いないと感じましたね。
皆さんは、こういう反応って理解できるかな??
彼女は売れないアーティストなのですが、彼女が売り込んでいる美術館のキュレーターらしき切れ者女性がいます。彼女がまたまたいいんですよ。ネタばれになっちゃうから、詳しくはかけないけど・・・・。
そして、新しい企画で採用したマーク(ロゴって言うのかな?)がまた、うけるんですよ・・・(^-^)V
アートに関した面白いシーンがありました。
若手男性アーティストのアトリエを訪ねたキュレーターの彼女と助手が、床においてある作品を見て、”ワー、すごいわね、まるで本物のようね、このハンバーガーの包み紙!さすがだわ”ってくしゃくしゃに丸めたハンバーガーの包み紙らしき紙くずのようなモダンアートを褒めました。
アーテストは”あっ、それは本物なんだよ。本物を置くことが作品だ”・・・
さらに、”アラ、このコーヒーカップは私のだわ、いつ持ってきたの?”とキュレーター。
”それは、作り物さ。作品なんだ”と。
モダンアートのクズのようにみえる(本当のクズかも?)作品をアートと理解するキュレーターやアーティストをちょっと皮肉ったのでしょうか?笑えましたね。
鑑賞ご希望の方は、当IMARTSでも80インチスクリーンで鑑賞できます。
一人前、ミニ劇場風ですよ~。キャラメル味のポップコーンはありませんが。
どうぞご連絡を・・・。
そうそう、書き忘れましたが、リチャードの息子が二人ともすごくいいんですよ!
2007/06/16
キラー通りのアート 2
そして美術館の外にも作品があります。通りをはさんだ向かい側の2階建の小さなビル。そのファサード全面に描かれたグラフィック。バリー・マッギーの描くとてもユニークな顔 顔 顔。
繰り返される立体模様、テレビを積み上げた映像機器の塊、スプレーの線、とても多様な表し方。建物の中にだけ留まらない表現。
この同じ場所で昔キース・へリングが表現していたことを思い出しました。あの独特の人のカタチ。有名になるその少し前に、自由にその表現の場を提供し、日本に紹介する。今も昔も変わらないギャラリストの姿勢、それがワタリウムに何度も足を運ばせる所以かもしれません。
夜も8時過ぎ、通りを行き交う人は特に気に留めるでもなく行過ぎていきます。見慣れたのか関心が無いのかどうであれ、ロスアンゼルスから来たアーティストの作品が通りに溢れているだけでも嬉しくなります。なにせ好きなだけ眺められ、そして誰でも触れるのですから。おすすめです。
キラー通りのアート 1
ワタリウム美術館で行われてるバリー・マッギー展観てきました。
水曜は21:00までオープンだからとても助かります。
ワタリウムはそのスペースをどのように作者自らが表現・構成するかがとても楽しみです。その中でも特に2-3Fの大きな吹き抜けの空間をどう見せるのか、作品と同時に作者の特徴が表れる気がします。
だから回顧展よりも今生きてる作者自らが作る展示空間が面白くなります。
今回も大きな壁面一面が立体模様の板のパネルで埋め尽くされています。そしてもう一方の壁面には複数の人が肩車して壁の最上部に赤いスプレーでグラフィックをしている立体作品。その足元にはどこから運び込んだのかクルマが横になっている。とても大胆な壁の使い方であり、コントラストです。http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html#ar
そして美術館の外にも。
2007/06/09
会田誠&山口晃
上野の森美術館で開かれている”アートで候”6月19日までということで、今日行きました。
年齢層は幅広く、多くの人が入っていました。
最初は、二人の初期の作品が各数点並んでいます。山口さんは技術的に絵が上手く、確かなタッチのペン書き作品が並んでいました。古い日本絵巻様の構図でありながら、昔と現在を同時に書き込むという独特の作風です。馬の頭でオートバイという発想など細かく綺麗にかけていました。
会田さんはビンラディンパロディーの映像で知られていると思いますが、発想のユニークさとタブーを破るテーマ(戦争画?)などで最近本当によく見かけるようになった売れっ子です。自身が女子学生に変装しヌードになった小さなポートレート写真20枚ほどが有って、思わずじっくり見てしまいました。(^-^)
次の部屋は会田さんの大作5点、”あぜ道”は笑ってしまいますね。
ものすごく大きな作品、「大山椒魚」(パンフの表紙下部分)と沢山の裸の女性がミキサーの中で攪拌されている「ジューサーミキサー」、美術館の天井まで届くような新作「滝の絵」(南アルプスをイメージし、たくさんのスクール水着の少女たちが滝で遊ぶ構図)、それと「紐育空爆乃図」です。ゼロ戦がNYCを火の海にしているもので、イヤーよく描くな~…と思います。その強いてタブーとされるものを描いてゆくという反発心が、あってこその会田誠の存在感でしょうか。
アネックスに展示された小1~中3スケッチ作品と描かれた図画も面白かったです。
小1は小1らしく”こどもはじゅんすい”と拙い字が書かれたチューリップの絵で、小6では環境問題を書いています。
笑ってしまうのが小4で”町をきれいにしよう!”というポスターにフィリッピンのヌード女性とイランのテロリストが小4らしい下手さで描かれていました。
小1は平和だったのに、小5で愛になり、中3は絶望という字だけのポスターも、オー!、中3ですでにね、という感じで会田さんらしいなーと思いました。(勿論、すべて最近作成したものだそうです)
山口さんの絵は古い日本画の俯瞰図の形式で東京の街を書いたり、空想の町や家並み、人々を細かく描いて屏風仕立てにしたものが多く展示されていました。
細かく、いろんなものが面白く描かれていますが、私にはウォーリーを探せ的に思えたり、とっても細かく上手に描いてあるイラスト・漫画のように見えて、あまり興味はありませんでした。
2階には最近の二人の作品が展示してありましたが、まあ、そんなには気になりませんんでしたね。へえ、そんなもんねっていうところ。愛ちゃん盆栽はちょっと面白い…。
小部屋(あたかも控え室風)で会田さんの映像作品10本位を細切れにしてつないだ物を上映していましたね。勿論ビンラディンも含まれていましたよ。小部屋の物置ふうなのが工夫を感じさせましたね。
まあ、話題のものなので見ておいてもいいかもしれない展覧会でした。
見た後、お腹が空いたら、美術館の隣の階段を下りたバンブーテラスの3件のレストラン(和食・韓国料理・中華)はお勧めかな・・・値段もリーズナブルだし、味もよかったですよ。
今日は、韓国いきました。(^^;ゞ
2007/06/06
生!アラーキー
先週の土曜日、東京都現代美術館へ行ったもうひとつの目的は、その日、アラーキーこと荒木 経惟(あらき のぶよし)氏のトークがあるというからでした。
http://www.arakinobuyoshi.com/
作風が好きというより、まあどんな人なのか直接の感覚で見てみたいと思ったのです。
開催中のマレーネ・デュマスがアラーキーの写真から絵を描いている(ブロークンホワイト)ため、今回の企画に関連してキュレーターの長谷川裕子さんとのMOT美術講座というものでした。
午後3時開催で、大勢の人が来る予想という美術館の話だったので、2時から並びました。3番目でした。
さすが、東京都というだけあって、手際が悪くて準備に手間取り3時10分前くらいから入場となりました。
アラーキーは写真や映像で見たまんまの、丸いサングラスとちょっと跳ねたヘアースタイル、Tシャツにブランドデザイナーのジャンパー、細身のパンツ、シマシマのいろんな色が入った靴下に左右違う色の靴といういでたちでした。
でも、話し方も、本人から出てくる雰囲気も映像で見たとおりで気のいい、面白そうな人だと感じました。
現在自分が進めている企画67の反撃等からの写真を見ながら、時折マレーネ・デュマスに関する話をしてというトークでした。
マレーネの作品に関しては、透明感があるねと。写真から全て描いているということに関して、だから相手の人に感情を入れなくて済むし、自分の感覚だけで書き上げているのではないかなーと。最後に、”あの人、描かれた人からは好かれないんじゃないかな~。きっと描かれた人たちはあの絵を欲しくないと思うよ”とも。”僕の写真では撮られた人は皆喜ぶんだよね~”
途中、スライド写真の説明のためにスクリーンに近づいた荒木さんがスクリーンと舞台の間に出来た隙間に転げ落ちてしまうハプニングもありました。
特注のブランドジャンパーが少し破けてしまって、怪我がなくてよかったけれど、安全確認義務違反だったのでは?と、またまた都だなーと・・・。
200人定員の講堂は殆ど埋まっていましたね。
皆さん真面目に聞いていましたよ。
アラキーが、”女の体の線は、やっぱりやった後のほうが全然綺麗だよね~、いいねー、この線が”とラブホのベッドの上の女性裸体写真を見ながらの説明にも、フムフム・・・とうなずいていたような。
最後にアラキネマという写真で構成する映像を流したのですが、さすがの本人も”これ長すぎるかね?”っていったくらい、まだ終わらないのかなーって思ってしまいました。
まあ、実物にあえて、面白かったです。
2007/06/04
気になった言葉 & 岡本太郎
ウェイウェイ「慌しい生活をするんじゃなくて、もっとゆっくりとして、よく感じるようにすれば、もっと人と人の関係が近くなるんじゃないかと思います。」
トモアキ・リュウ「後悔しない人生を、送ったらいいんじゃないですかね。自分の、やりたいと思った事には挑戦してみる。挑戦する気持ちを忘れないで下さい。」
デザイン関係の若い二人。
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2007/03/post_507.html
ここから引用しました。
よく言われる言葉だけど、仕事人間はつい忘れてしまう言葉です。
多くの人は、やりたいことだけをしていたら生活が出来ない。
ゆとりが必要なのは皆わかっているけど。
都市で生活していると慌しさが楽しさになることもある。
後悔しない人生か・・・。
それはいえる。
すべて自分の責任で選んだ人生なら、どんな人生であっても後悔だけはしないで済む。
それはいいと思う。
理想に燃えているね。
若いのに!、若いから?、なのかな?
若い頃からこういう気持ちがあって、それを貫くとどんな年寄りになるのかな?
ゆとりを持って、自分のやりたいことに挑戦し続けると、家族を養ったりはしないんだろうな~、きっと。
話は変わって、一昨日行った東京都現代美術館では現在、岡本太郎の”明日の神話”を展示しています。
メキシコのホテルに描いた壁画で、一時期は取り壊されるかもしれなかったものです。
大きな壁画で、岡本太郎のダイナミックなエネルギーがあふれた作品でした。
力強さと同時になんとなく暖かなものを感じましたね。
2007/06/02
マレーネ・デュマス
東京都現代美術館で、南ア出身でオランダ在住の女性画家、マレーネ・デュマス展を開催しています。
http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/
彼女は、描いた全ての人物を一度写真にしてから、それを描いています。
人物を直接描くことによる、複雑な感情を取り除くためだそうです。
肖像画のような人物像は、不思議なボケ具合で滲んだような輪郭とその人物を物語るかのような色使いで描かれていて、眼差しに強さを感じました。
また、日本の若者の写真をモデルにしたヤングボーイの数枚のシリーズは女性的な若者を墨絵のようなタッチで描いたもので、滲みと淡い色調と未完成の仕上がりが不安定さを感じさせました。
彼女のドキュメンタリーフィルムも上映されていましたが、絵から受ける不安定さはあまりなく、個性的な強い女性という感じでしたね。
展示の終わりの方に、彼女の娘さんを巻き込んだ作品が展示してありましたが、一歩引いて冷めたように描くというそれまでの作品とは、ちょっと違う感じがありました。
強烈なものが和らいだ??
アーティストと母親、どっちを取っていくのか、または両方取るのか・・・難しいですね。
2007/06/01
雨の音
今日も夕方から勢いよく雨が降りました。建物の中にいても打ち付ける雨の粒の大きさがわかるくらいの音がしばらく続きました。雨はびしょぬれになったり、せっかくの外出に荷物が一個増えたり、いやな事も多いけど、好きなこともあります。それが雨音。 雨宿りした軒先、雨が路面に当たる音、横風に乗りガラスを叩く音、大きな木の下に駆け込み、ふと静かさに包まれた木の葉に吸い込まれれた音、とても変化があるって思います。そして昔トタンぶきの家に住んでいた頃の屋根に当たる雨音。それは降り始めのパラパラと落ちてくる音から始まり、勢いがついて高い連続音へ、やがてゆっくりとした遠のく音に変わっていきました。まるで大きくなって聴いたパーカッション演奏のように豊かな、音の連続。傘をさして歩く道、ちっぽけなビニール傘が奏でる雨音に少し耳を傾けたら、この季節の楽しみが一つ増えるかもしれません。